かかってよかったと思える病院へ 病院機能評価「認定病院」の取得

長野中央病院 副院長 彈塚 孝雄

病院機能評価とは

皆さんは「病院機能評価」という仕組みをご存じでしょうか。私たちは長野中央病院をかかりやすく、かかって良かったと思ってもらえる病院にしようと努力しています。しかし自分たちだけではどんな良い所があるのか、どんな所を改善して行けば良いのか気付かないことも多くあります。「病院機能評価」とは、患者さんが安心して安全な医療を受けることができるか、病院として良質な医療を提供しているか、などを病院機能評価機構という公的な団体に中立的な立場で評価してもらい、改善を進めようという仕組みです。

審査は医師や看護師などの資格を持つ調査員が、それぞれの立場から病院全体の運営管理や提供している医療の質について評価を行い、地域における病院の位置付けや医療活動の内容なども点検していきます。審査の結果、一定の水準を満たしていると認められた病院が「認定病院」となり、現在は全国の約3割の病院が取得しています。

長野中央病院の機能

継続審査は5年に1回行われます。長野中央病院は2004年に初めて受審して以来、3回目となります。今回は、引き続き地域における救急病院としての機能と、新たに急性期を脱した方の回復期リハビリテーションの機能について評価をお願いしました。

審査は12月16日~18日に行われました。8人の調査員に患者・利用者の視点から

①病院職員が協力し合い患者中心の医療を行っているか
②患者にとって良質な医療を提供しているか
③医療事故や感染を予防する仕組みができているか
④病院の理念達成に向けた組織運営ができているか、などを中心に100項目以上にわたって具体的な点検を受け、無事「認定病院」として承認されました。

評価の結果

今回の審査では、6万人の組合員はもとより、広く地域住民に対して高度医療の提供を行っていることや、医療の質を高める病院の取り組みなどについて高い評価を受けました。まだまだ改善すべき点もありますが、その他の評価の内容については病院ホームページをご覧ください。

長野医療生協は「病院機能評価」とは別に、世界共通規格である「ISO9001」の認証も受けています。今後も患者・利用者さんにとって満足のいく、質の高い医療・介護サービスを提供することを目指します。

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