長野中央病院に新しい病床・病棟を開設しました
2019年08月01日
長野中央病院では、今年7月から「救急病床」と「地域包括ケア病棟」を新たに開設しました。 それぞれの目的と特色を説明します。
長野中央病院 院長 番場 誉
1.救急病床
診療時間外に緊急で受診し、そのまま入院が必要となった患者さんをスムーズに受け入れるため、「救急病床」を開設しました。外来救急センターの隣に4床を設けました。
救急病床や緊急入院と聞くと重症者をイメージするかもしれませんが、今回開設する救急病床の入院対象となるのは、比較的軽症の患者さんです。緊急の手術治療を要する場合や、集中治療室(ICU/HCU)での治療が必要な患者さん、その他、特に医師の指示のある場合等は、これまでどおり適切な病棟に入院します。
救急病床に入院した患者さんは、主治医の判断のもと、翌日には各診療科の病棟へ移ることになりますが、経過が良好な場合はそのまま退院になることもあります。これまでは、医師が入院が必要であると判断しても、実際に病棟に入院するまでに一定の時間がかかり、その間、外来救急センターで対応する場合もありました。今後はそうした問題点を解決し、よりきめ細やかな対応が可能となります。
2.地域包括ケア病棟
7月から4階西病棟(37床)を「地域包括ケア病棟」としました。地域の高齢化がますます進むなか、住み慣れた地域で自分らしく暮らしていけるしくみ作りが求められています。
急な病気で思いがけず入院になった場合にも、できるだけもとの生活に戻るためのサポートが大切になってきます。しかし、特に高齢者は、病気の治療は落ち着いても、さまざまな理由ですぐには退院できないことがあります。こういった場合に、安心して自宅や施設等に退院ができるように、退院に向けた治療やリハビリテーション、支援を行うのが地域包括ケア病棟です。
長野中央病院の地域包括ケア病棟は、院内の一般病棟から移っての入院が主になります。今後、一般病棟に入院している患者さんには、療養の状況等から、移動をお願いする場合もあります。
なお、総合診療病棟は、今年4月に4階西病棟から2階南病棟に移動しましたが、これまで通りの医療を行っています。