転倒注意!冬を安全にすごしましょう

高齢者の冬の生活で気を付けたい事の中から「日常の転倒予防」についてお話しします。 冬は暖かい部屋から寒い場所へ出ると急激な温度変化で筋肉が固くなり、それにより体がバランスを崩しやすく転倒につながることが多くなります。 服装も厚着になり、動きにくくなりますね。また、日ごろの活動性の低下が転倒リスクの増加を招くともいわれています。

看護師・高橋 幸子

外出時の転倒リスク

雪で路面が凍結している場合はもちろん、雨の時は路面、スーパーなど店の床も濡れているため注意が必要です。また、年末年始の店先は人も多く荷物用台車や野菜くず、めくれたマット、濡れたスロープなど、「滑る」「ぶつかる」「転ぶ」など危険要素がいっぱいです。道路はマンホール、グレーチング(側溝などのふた)、横断歩道の白線部分は濡れると滑りやすいため、可能であればよけて歩きましょう。

家の中での転倒リスク

暖房器具のコードは、歩く動線を避け、壁をはわせるか部屋の奥にまとめるようにしましょう。

めくれやすいカーペット・マットの下には滑り止めを敷き、こたつの上掛け布団はできるだけテーブルのサイズと合わせ角は織り込むようにしましょう。床に新聞紙・広告は置かない・開いたままにしない、階段や廊下に物を置かないようにし、夜間のトイレは足元が見えるように照明をつけましょう。厚い靴下にスリッパをはいて階段を上り下りする時は、手すりを使ってください。

また、転んだ時に大けがにならないため体幹、股関節周囲、上肢(肩・手首)の柔軟性を保つ事、日ごろからストレッチを行う事が転倒でのけがを予防するために大切です。

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