注目される通所リハビリテーション
2016年09月01日
南長池診療所 所長 成田 淳
高齢化社会をみすえて
「2025年問題」という言葉を耳にされると思います。団塊の世代が75歳を迎え、前期・後期高齢者の人口が全人口の30%になる時代です。
この高齢化社会に対応するためには、地域の連携を強化し在宅での生活を中心とした社会を作っていくことが急務であるとされています。これが「地域包括ケアシステム」です。
また、その人らしいよりよい人生を継続していくために、自宅での生活を送りながら診療所や老健に通いリハビリテーションを行うことも時に必要と考えられます。
通所リハビリテーションとは
デイケア(通所リハビリテーション)とデイサービス(通所介護)はよく聞く言葉です。中でもリハビリテーションに重点をおき医療的な観点で利用者さんを支えるサービスが通所リハビリテーションです。
長野医療生協の通所リハビリテーションの取り組み
利用者さんの身体面、精神面、生活面を正しく評価して個別のプログラムをしっかりたてます。そして目標設定とその評価を綿密に行いリハビリテーションを進めていきます。歩行や排せつも含めた〝自立〟を目標にし、円滑に在宅へ移行できるための支援を行います。目標達成にて「修了証」を発行し、次のステップへの〝心の力〟としています。
南長池診療所でも長年にわたりこのような取り組みを行ってきました。その中で、バスの乗車練習を行い一人での外出が可能になった、調理実習を重ね復職できたなど、たくさんの事例があります。
医療生協のスタッフは皆さんの情報を共有しながら各々の専門性を発揮しています。また、口腔ケアや口腔機能の評価・指導、必要時の医師・看護師の対応、訪問リハビリテーションとの連携なども積極的に行っています
通所リハビリテーションは、南長池診療所以外にも老健ふるさと、稲里生協クリニックで行っています。病気やケガなどで入院し、退院後もリハビリテーションが必要な方、歩行障害などで自宅での生活の継続が困難な方、頑張っている生活をさらにもう一歩向上されたい方は、ぜひ一度ご相談ください。