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健康・病気の知識

CT検査で大腸が見える!大腸CT始めました!

□長野中央病院 放射線科 技師 篠田 依里


大腸検査に新たな方法

   みなさんは、今まで大腸の検査を受けた経験はありますか?
大腸の検査と言えば大腸カメラと注腸造影(バリウム検査)をイメージするかと思います。中でも大腸の観察力に優れ、治療も出来る大腸カメラが検査の基本とな ります。
   しかし、大腸カメラで辛い思いをし、どうしても検査を 受けられない方もいるのではないでしょうか。そんな方に知ってほしいのが新たに仲間入りした大腸CTです。

大腸CTの検査方法

   大腸CTとは、CT撮影で大腸を観察する検査です。
   検査には下準備が必要で、前日の朝から検査食を摂取、夜に下剤を400t飲みま す。当日朝は絶食で下剤を400t飲み、準備完了です(準備段階では水分を多めに 摂るのが大切です)
   検査室では肛門から数pチューブを挿入して炭酸ガスを注入し、大腸をしっかり膨らませます。その状態で仰向けとうつ伏せの2回CT撮影を行い検査終了です。検査時間は20〜30分程度です。
   撮影には10秒程の息止めが必要なのと、炭酸ガスの影響でお腹の張りを感じますが、比較的簡便で苦痛が少ない検査です。撮影後は3D画像を作成し、読影と診断を行います。

大腸CTのメリットとデメリット

   大腸CTの大きなメリットは被検者の負担が少ない事です。また、治療が必要な大きさのポリープの発見率も良好です。そして痛みや狭窄で大腸カメラが入らない場合にも大腸の奥まで観察が可能です。
   しかし、平らな病変や直腸の病変が見えにくかったり、体内金属がある場合や下準備が不十分な場合は画質が低下する事があり、精度は大腸カメラには及びません。また、画像作成と読影に時間が必要で、当日の結果説明が困難という弱点もあります。従って、大腸カメラをどうしても受けられない方が対象の検査です。
   今まで大腸カメラが受けられない場合はバリウム検査しかありませんでしたが、より精度が高く、苦痛も少なく、放射線による被ばくも少ない大腸CTが可能になり、皆様のお役に立てる選択の幅が広がりました。くわしくは当院消化器内科医師にご相談ください。