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健康・病気の知識

知っておきたい婦人科疾患

□長野中央病院 婦人科 医師 佐藤 育男

  8月から婦人科外来を担当している産婦人科医の佐藤育男です。水曜日1日だけの診療ですが、女性のからだに関する悩みは年齢に関係なくすべて相談に乗りますので、どうぞ遠慮なく婦人科外来に足を運んでください。

婦人科はあらゆる女性の一生を引き受けます

   あなたが女性であれば、いつでもどんなお悩みでも私のところに相談に来てください。

若年女性の病気

   若い女性の一番の悩みはおりもの(帯下)です。赤い・黄色い、量が多い、かゆみを伴うなど、症状は多彩です。原因は色々ですが感染症のこともあります。
   また10代の女性の場合、初経が来ない、来ても回数が少ない・不順などを心配している人は多いです。月経があっても、とても痛い・出血量が多いなどの悩みが尽きない人も多いです。月経前だけつらいという人もいます。いつでも気楽に相談に来てください。

20代〜40代の病気

   妊娠・出産する人もしない人も、この年代は子宮頚がん・乳がんといった病気がつきまといます。初期には症状が出ない病気ですので、子宮がん検診・乳がん検診を毎年受ける必要があります。
   子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣嚢腫など良性(がんではない)の病気もこの年代で多くみられます。腹部にしこりを触れる・月経血が多い・痛みがある・貧血があるなどの症状が出ることもありますが、無症状のことも多いです。子宮がん検診などの際に一緒に経膣超音波(エコー)検査を受けてみつかることが多いです。
   また、超音波検査では子宮体がんや卵巣がんがみつかることもあります。
   クラミジアなどの性行為感染症もみられます。帯下増量や腹痛を伴うこともありますが、無症状のこともしばしばです。

50代から高齢者の病気

   女性の場合、40歳なかば以降、女性ホルモンが低下していく更年期と呼ばれる時期がおとずれます。頭痛・肩こり・ほてり・汗・イライラ・不安・不眠等の何らかの症状がある場合、更年期障害といいます。閉経後は女性ホルモンの低下で骨がもろくなる骨粗しょう症も多くなり、骨折して初めて気づく人も多いです。当院には無症状でも骨粗しょう症を診断できる装置がありますので、閉経後の人は検査を受けてみてください。
   ホルモン低下からは陰部の痛みや出血を伴う萎縮性(老人性)膣炎もしばしばみられます。
   60歳以降、男性のように股間から何か丸いもの(ピンポン玉の大きさから洋ナシの大きさまでさまざまです)が出てきて、誰にも相談できずに悩んでいる女性は、子宮脱、膀胱瘤(脱)、直腸瘤(脱)の可能性があります。これらの病気は今日では治る病気なので、勇気を出して私のところに相談に来てください。尿失禁・尿漏れでお悩みの人も相談してください。
   以上の病気以外の相談もたくさん受け付けておりますので、どうぞ気軽に婦人科のドアを叩いてください。