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長野中央病院と信州大学病院の診療連携を目指して

□長野中央病院・内科 医師  信州大学医学部附属病院 教授  駒津 光久

  長野中央病院に非常勤で勤務するようになってから14年が過ぎました。平成8年にアメリカ留学から帰国し、信州大学に勤務するようになったときからのお付き合いです。
  当院では、おもに糖尿病診療のお手伝いをさせていただいています。また、専門的な検査や治療が必要な内分泌疾患(ホルモンの異常による疾患)については、私の外来を介して信州大学病院での精密検査・先進的な治療への連携を図ってまいりました。
  平成22年4月1日から信州大学医学部附属病院加齢総合診療科教授を拝命しましたが、今後も同様に当院での診療を継続してまいりますのでよろしくお願いいたします。
  信州大学病院においては従来、当科は「加齢総合診療科」という呼称で診療してまいりましたが、より解りやすい診療科名に変更することになり、7月1日から「糖尿病・内分泌代謝内科」と看板が変更になります。実際の診療内容には変更はございませんが、詳細は信州大学病院ホームページより、「糖尿病・内分泌代謝内科」のサイトをご覧ください。
  ここでは当教室の今後の取り組みについて、いくつか具体的にご紹介いたします。
  当教室の柱は糖尿病です。糖尿病は近年日本をはじめ世界中で増加しています。
  長野中央病院は長野県のなかでも糖尿病診療に力をいれている代表的な病院ですので、当院で糖尿病治療を受けておられる方はその診療を継続していただければ、信州大学病院の出番はありません。もちろん信州大学病院においても地域の方を対象に糖尿病診療を行っておりますが、重点は「糖尿病に関する研究」や、「糖尿病診療にかかわる医療人の育成」になります。
  一方、内分泌疾患に関しては、信州大学病院は長野県、あるいは病気の種類によってはより遠方の患者さんまで対象としています。
  内分泌疾患とはホルモンの異常による病気です。
  ホルモンは全身の内分泌腺から血液内に分泌されます。下垂体、甲状腺、副甲状腺、膵臓、副腎、性腺などがあります。それぞれの内分泌腺で何種類もの病気がありますので、内分泌疾患は種類がとても多いのが特徴です。症状や診断法、治療法も専門的なものが多く、我々大学病院の出番です。「糖尿病は診断されてからの患者さんの主体的な治療」が大切ですが、多くの内分泌疾患は、「疑いを持ち、診断すること」に重要性があります。
  内分泌疾患にはそれぞれ特徴的な症状がある場合もありますが、「高血圧」や「糖尿病」といったよくある生活習慣病が、実はホルモン異常が原因であることがあります。これらはそれぞれ「2次性高血圧」「2次性糖尿病」といわれ、ホルモンの異常を治療することで治癒することも少なくありません。
  内分泌の精密検査は信州大学病院などへの受診や入院が必要になることがありますが、疑いがあるかどうかの最初の検査は長野中央病院で可能ですので、気になる方は内科外来にてご相談ください。
  皆さんが健康で生活できるために、適切な医療を確実に提供することを目指しています。ほとんどの疾患は長野中央病院で十分に対応できますが、一部の内分泌疾患については、信州大学医学部附属病院糖尿病・内分泌代謝内科がサポートさせていただきます。
  今後とも皆さんのお役にたてるよう尽力してまいりますのでよろしくお願いいたします。